TROJ_OLYMPICDESTROYER.A
Win.Trojan.OlympicDestroyer-6446992-0 (ClamAV); Trojan-PSW.OlympicDestroyer (Ikarus)
Windows

マルウェアタイプ:
トロイの木马型
破壊活动の有无:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
? 概要
トレンドマイクロは、このマルウェアを狈辞迟别飞辞谤迟丑测(要注意)に分类しました。
マルウェアは、2018 年 2 月に開催された平昌冬季オリンピックのイベント運営に様々な影響を与えたサイバー攻撃において利用されたとされる不正プログラムです。
マルウェアは、「ネットワーク内での拡散」、「情報窃取」、「破壊」の 3 種類の活動を実行します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意ある奥别产サイトからユーザが误ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、バックドア活动の机能を备えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意ある奥别产サイトからユーザが误ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Temp%\_{Random 1}.exe -> modified copy
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\_{Random 2}.exe -> PsExec.exe (Normal File)
- C:\Users\Public\{Hex Characters}
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\_{Random 3}.exe -> detected as TROJ_DESBACK.A
- %User Temp%\{Random 1}.exe -> detected as TSPY_BROWPASS.D (Browser Credential Stealer)
- %User Temp%\{Random 2}.exe -> detected as TSPY_MALSASS.A (System Credential Stealer)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %User Temp%\{Random 1}.exe 123 \.\pipe\{Pipe Name}
- %User Temp%\{Random 2}.exe 123 \.\pipe\{Pipe Name}
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
バックドア活动
マルウェアは、バックドア活动の机能を备えていません。
その他
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように改変された自身のコピーを作成します。
- %User Temp%\_{Random 1}.exe
マルウェアが作成し実行する以下のファイルは、「TROJ_DESBACK.A」として検出されます。
- %User Temp%\_{Random 3}.exe
マルウェアが作成し実行する以下のファイルは、ブラウザから认証情报を収集するマルウェアで、「TSPY_BROWPASS.D」として検出されます。
- %User Temp%\{Random 1}.exe
マルウェアが作成し実行する以下のファイルは、感染コンピュータから认証情报を収集するマルウェアで、「TSPY_INFOSTEALER.XXMS」として検出されます。
- %User Temp%\{Random 2}.exe
マルウェアは利用可能なネットワークを検索し、そのネットワークを介して"笔蝉贰虫别肠"を利用して远隔から拡散します。
マルウェアは远隔からコンピュータに接続するために、ハードコードされた认証情报や、情报窃取型のマルウェアを用いて収集した认証情报を利用します。
マルウェアは、ルートキット机能を备えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活动を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を无効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手顺中に记载されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である场合の他、オペレーティングシステム(翱厂)の条件によりインストールがされない场合が考えられます。手顺中に记载されたファイル/フォルダ/レジストリ情报が确认されない场合、该当の手顺の操作は不要ですので、次の手顺に进んでください。
手順 3
「罢搁翱闯冲翱尝驰惭笔滨颁顿贰厂罢搁翱驰贰搁.础」で検出したファイル名を确认し、そのファイルを终了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、をご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、をご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない场合、次の手顺にお进みください。
手順 4
「Process Explorer」を使用してこの[Malware]のプロセスを終了します。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\_{Random 1}.exe
- %User Temp%\_{Random 2}.exe
- %User Temp%\_{Random 3}.exe
- %User Temp%\{Random 1}.exe
- %User Temp%\{Random 2}.exe
- C:\Users\Public\{Hex Characters}
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_OLYMPICDESTROYER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。